業績・計画

業績

2017年度の飲料業界におきましては、根強い節約志向の継続により、事業環境は依然として厳しい状況が続いております。
このような状況の中、茶葉(リーフ)製品においては、厚生労働省認定の「伊藤園ティーテイスター」を取得している茶師による実演販売「大茶会」を開催したりするなど、生活シーンに合わせたお茶のさまざまな“おいしさ”“楽しみ方”をお伝えする取り組みを実施いたしました。リーフ・ティーバッグのほかにも、水でもお湯でもすぐに溶ける粉末タイプなど手軽にご賞味いただける簡便性製品についても積極的にご提案し、ご好評いただいております。
飲料(ドリンク)製品については、当社主力製品であります「お~いお茶」において、春には桜、秋には紅葉の季節限定パッケージを展開しました。このような季節感のある製品展開や当社ならではの原料調達力と茶製品生産技術を活かした製品展開により、「お~いお茶」ブランドのさらなる価値向上を図ってまいります。ノンカフェイン茶系飲料No.1である「健康ミネラルむぎ茶」においては、年間を通してご好評いただき、コーヒー飲料である「TULLY'S COFFEE」においては、コーヒー豆・焙煎・抽出にこだわり、消費者の多様な嗜好に沿った製品を展開しております。 当社は、賞味期限の「年月表示」への順次移行を実施し、この取り組みにより全アイテムの約8割が「年月表示」となり、食品ロスの軽減・物流効率化に伴うCO2排出量の削減による「環境負荷軽減」および店舗や倉庫での管理対象ロット数の減少や保管スペース縮小などの作業効率化による「生産性向上」が期待できます。
チチヤス(株)においては、当社との共同開発によるブランドシナジーを拡大しております。また、ネオス(株)は、西日本に強い販売チャネルを持っており、当グループの自動販売機事業に関して、継続的に収益性を高める基盤づくりを行っております。
海外においては、茶葉(リーフ)製品につきまして、「グローバルブランド」で展開する「MATCHA GREEN TEA」の販売により、米国、中国を中心に積極的な海外展開を行ってまいりました。飲料(ドリンク)製品につきましては、ITO EN(North America)INC. において、和食や抹茶の世界的なブームや健康志向の高まりを背景に、「お~いお茶」などの無糖茶飲料が順調に売上を伸ばしております。 また、米国を中心にコーヒー豆の栽培から販売までを行うDistant Lands Trading Company において、主要顧客であるフードサービスチェーンへの当社グループ製品の販売など、引き続きシナジー効果を追求してまいります。
タリーズコーヒージャパン(株)においては、新規出店も順調に進み、店舗数についても706店舗とさらなる拡充を続けております。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高4,947億93百万円(前期比4.0%増)、営業利益220億43百万円(前期比1.2%増)、経常利益214億41百万円(前期比0.4%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は125億53百万円(前期比8.3%減)となりました。


計画

当社グループといたしましては、世界のティーカンパニーを目指し、革新と共有価値の創造(CSV)により持続可能な成長を追求するとともに、継続的な企業価値の向上を図ってまいります。一方で、国内において、緑茶飲料のトップブランドである「お~いお茶」の更なる強化と「健康ミネラルむぎ茶」「TULLY'S COFFEE」「1日分の野菜」「充実野菜」などの個別ブランドを一層強化し、簡便性商品を中心としたリーフ製品の販売を拡充してまいります。また、ルートセールスによる営業基盤の確立と総コストの削減を進め、グループ全体でシナジー(相乗効果)を創出し、更なる業績向上に努めてまいります。
2020年に東京で開催される「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」に向けて、国内外において当社の強みを最大限に活かし、世界に健康で豊かな食生活への新たな価値を提供していくため、「伊藤園」から世界の「ITO EN」として、「日本茶といえば伊藤園」を広く認知していただけるよう、更なるブランドの確立を目指してまいります。
これにより、翌連結会計年度の業績は、売上高5,078億円(前期比2.6%増)、営業利益230億円(前期比4.3%増)、経常利益225億円(前期比4.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益140億円(前期比11.5%増)を計画しております。

業績