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宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント(2024)

昨年初めてシード権を失い、QTファイナルステージ5位で前半戦の出場権を獲得し、捲土重来で臨んだ2024年シーズン。しかし序盤戦は思うような結果を残せずにいた。前週のヨネックスレディスで同じ黄金世代の新垣比菜が6年ぶりのJLPGAツアー通算2勝目をあげ、良い刺激を受けて迎えた大会初日は、1イーグル5バーディの今季自己ベストの65(7アンダー)をマークし、首位と2打差の2位と好スタートを切った。その日トップに立ったのは、9アンダーで回った今季既に1勝をあげている小祝さくら。

インスタートの2日目は、最初の10番でバーディと好調な滑り出しを切り、徐々に硬くなるグリーンに悩まされながらも8番ホールまで4バーディ、3ボギーと耐えていた。しかし迎えた最終9番ホールは、セカンドショットがバンカーにつかまり、しかも目玉であったためダブルボギーを叩いてしまい、初日から1打落としてトータル6アンダー4位タイで予選を通過。

気持ちを切り替えて臨んだ3日目は、ピン位置が難しくグリーンも硬くてボールが止まらない中、2バーディ、1ボギーと我慢のゴルフでトータル7アンダーの2位タイでホールアウト。

最終日、今季初の「最終日最終組」でスタートしたが3ホール目でボギーをたたいてしまう。しかし、この日は“逃げないこと”をテーマとし、攻めのゴルフを貫いたため、前半9ホールは3バーディ、1ボギーのトータル9アンダーとし、単独首位で折り返す。バックナインに入り雨脚が強まる中、15番、16番と連続バーディでスコアを伸ばし、迎えた最終ホール。山下美夢有が16番から3連続バーディで1打差の10アンダーで先にホールアウトしている中、ティーショットはフェアウェイの真ん中へ。残り130ヤードのセカンドショットはピン手前2メートルにナイスオン。2メートルの上りのフックラインのバーディパットを見事に沈め、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

インタビュー
Q1.優勝おめでとうございます。最終ホールのバーディパットを決めた瞬間のお気持ちは?
最後のバーディパットが入った瞬間は、「やっと終わった」というか、安心した気持ちが大きかったです。普段スコアボードを見ないようにしているので、2位がどのスコアなのかはわからなかったのですが、雰囲気的にこのパットを入れれば優勝できることは感じていたので、最後まで集中を切らすことなくストロークしました。
本来であれば大きくガッツポーズをするべきなんですが、安堵感で忘れてしまい、ワンテンポ遅れてのガッツポーズになってしまいました(笑)。
Q2.最終日、首位と1打差の2位タイでのスタートでした。最終ラウンドはどんな気持ちでスタートしましたか?プレッシャーはありましたか?
前日の夜に雨が降り、グリーンが止まりやすくなっているので、スコアの伸ばし合いになるだろうと思っていました。前日からパッティングのフィーリングも良かったので、自分のゴルフに徹するという気持ちで臨みました。結果的にショットも4日間で一番良かったんじゃないでしょうか(笑)。
プレッシャーはありましたがプレッシャーをポジティブに捉え、楽しむことにしました。
Q3.今の調子と今シーズンの残り試合について教えてください。
ティーショットも安定し、課題だったパットも不安はない状態です。体に負担をかけ過ぎないように、短時間で質の高い練習をしているので体調も万全です。8月には初の海外メジャー大会「AIG全英女子オープンゴルフ選手権」、11月にはホステスプロとして「伊藤園レディスゴルフトーナメント」が控えています。ゴルフを楽しみながら今シーズンを最後まで全力で戦っていきたいと思います。
Q5.「AIG全英女子オープンゴルフ選手権」への出場権を手に入れたことについてどんなお気持ちですか?
海外メジャーへのあこがれはありましたが、「まさか自分が」とびっくりしています。会場は「セント・アンドリュース ゴルフリンクス オールドコース」と超有名なコースですし、自分の人生において大きな一歩となると思っているので、せっかく掴んだこのチャンスを無駄にしないよう頑張ってきます。
Q6.応援してくれたファンの方々にメッセージをお願いします。
熱い応援をしてくださったファンの皆様、ありがとうございました。調子が悪い時も、いつも大きな声を出して一生懸命応援してくれたファンの皆様に、優勝という形で少しでも恩返しができたかなと思っています。
今シーズンもまだまだ試合がありますが、引き続き熱い応援をよろしくお願いいたします。
最終日

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