フジサンケイレディスクラシック(2003)
大会初日、塩谷育代プロは攻撃的なゴルフを披露する。15番ホールのパー5では、残り110ヤードをPWで直接カップインさせ、イーグルを奪った。結局この日は、1イーグル、5バーディ、2ボギーのコースレコードタイとなる66でラウンドし、2位に2打差をつけフィニッシュ。
2日目のスタートホールではボギーを打つものの、終始落ち着いたゴルフを展開。OUT、INとも、あがり2ホールでバーディを奪い、最終日につながるゴルフとなった。
最終日は、スタートホールから、1.5メートルにつける見事なショットでバーディを奪い、好発進。最終18番ホールでは、5メートルのバーディパットを沈め、初日から66、68、68、のトータル11アンダーとなる202ストロークで、トーナメントレコードをマーク。プロ通算20勝目は見事なまでの完全優勝となった。
インタビュー
- Q.初日は66のコースレコードタイでラウンドしましたが、ご自分ではいかがでしたか。
- 今週は自宅を出る時から何か良い予感がありました。初日、いつも一緒に行動をしている安井純子プロと同じ組だったので、リズム良くラウンドできました。15番のパー5では、サードショットが直接入ってイーグルというおまけもつき、好スコアをマークできました。コースレコードは終わってから聞きました。
- Q.ずっと調子が良かったショットが、前週の試合ではブレて大変苦労したとおっしゃっていましたが、その不安はありませんでしたか。
- 前週の試合では今シーズン初めてと言っていい程悪いショットでしたが、逆にそこで気付いたチェックポイントを意識したのが功を奏したと思います。前週の試合が今週に繋がりました。
- Q.ずっと悩んでいたパットの方はいかがでしたか。
- ずっと悩んでいたパットは一番良いストロークのできるアドレス、グリップが分かり自信を持てました。
- Q.2日目も首位でフィニッシュし、その夜はどのような気持ちで過ごされたのですか。
- 2日目の夕方、主人と息子の大河が電車を乗り継いで来てくれたので、夜は楽しい時間を過ごせました。また、大河と一緒に寝ることもできました。
- Q.最終日どんなお気持ちでスタートしましたか。
- 特別に何も意識しませんでした。スタート前に主人から、恐れず、慌てず、ゆっくりと…どれも同じような言葉ですが(笑)と言われて、それを意識して回りました。
- Q.最終日は霧がすごかったようですが。
- バックナインに入り霧で少し中断した時もありましたが、木村敏美プロや高又順プロと談笑しながら、リラックスしていました。
- Q.18番の5メートルのウィニングパットもラインが良く見えたのでしょうか。
- 高又順プロに「2パットでいいから、ウィニングパットを残して」と言われましたが、最後はどうしてもバーディを決めて優勝したかったので、狙いました。
- Q.練習方法として野球のトスバッティングをしていたそうですが。
- 下半身の安定と腰のキレを良くする為にゴルフボールを投げてもらい、木のバットで上からたたく練習方法を知人から勧められました。ずっと練習してきましたが、今週その成果が出ました。
- Q.ラウンド中、大河君が木棒をクラブ代わりにして素振りをしている姿が映りましたが。
- 先月の5歳の誕生日に野球のバットをプレゼントしたのですが今は野球に夢中なんです。ゴルフ場に来てスィングを見ていたら自然にやりたくなったのでしょう。優勝が少し遅い誕生日プレゼントになりました。
- Q.一夜あけた月曜日から次の試合への移動があるようですが、正直言って今は何がしたいですか。
- 正直言って今はもっと家にいたいという気がします。
- Q.通算20勝目は力強い勝利だったと思いますが、今後の目標を教えてください。
- 一つ一つ優勝を重ねて永久シードである30勝までいけたらなと思います。その為には体のケアをしっかりして、永く一線でプレーできるように精進したいと思います。