伊藤園レディス最終成績
順位 |
A.P. |
名前 |
合計 |
1R |
2R |
3R |
賞金額 |
優勝 |
-7 |
不動 裕理 |
209 |
71 |
71 |
67 |
\12,600,000 |
2T |
-5 |
山口 裕子 |
211 |
72 |
72 |
67 |
\5,530,000 |
|
|
斉藤 裕子 |
211 |
71 |
69 |
71 |
\5,530,000 |
4T |
-3 |
大山 志保 |
213 |
71 |
75 |
67 |
\4,200,000 |
5T |
-2 |
茂木 宏美 |
214 |
69 |
74 |
71 |
\3,150,000 |
|
|
阿蘇 紀子 |
214 |
73 |
69 |
72 |
\3,150,000 |
戸張捷ゼネラルプロデューサーのラウンド解説
1st Round
やや肌寒いものの、好コンディションに恵まれた初日は昨年のファーストラウンド(雨で順延し土曜日だったが)とほぼ同じスコア展開となった。
リーダーのスコアも同じ-3。アンダーパーでラウンドしたプレーヤーは昨年が16人、今年は15人。シビアなピンの位置ではあったけれど、賞金ランキング上位の選手がそれなりのポジションにいる。
昨年2勝を挙げたが今期は今ひとつの感のある茂木がトップ。ドローからフェードに球筋を変えようとしている結果がそろそろ出始めているのだろうか。
昨年このトーナメントが初優勝の大塚有理子も-2で2位タイ。相性の良いコースで2勝目を狙える。又、マンデートーナメントからたった4人という狭い門をくぐって本戦に進んだ中道かおりも同じく2位タイ。
昨年のIDC大塚家具以来の優勝が何としても欲しい古閑も2打差の7位タイにいる。宮里の休場で6年連続賞金女王のタイトルが見えてきた不動はアイアンの切れ味がいまひとつではあったが-1。
横峯も同じ。まだまだ優勝争いを語るには早いが、実力者、ショットメーカーが上位にくるのは間違いない。
コースコンディションは最高。2日目のピンの位置は終盤の5ホールで今日より難易度は高くなりそうである。
LPGAツアー唯一の入場無料の試合を観戦に出かけるのも良いだろうし、私も解説するTVの中継も始まるので楽しみにして欲しい。
(2005.11.11)
2nd Round
6年連続の賞金女王のタイトルを目指して、不動裕理の闘いが続いている。宮里が不出場だからこそ、自分らしいゴルフをしたいと彼女は思っているだろう。今の彼女にとって出場する全てのトーナメントに共通するのは、相手との闘いではなく自分自身との闘いという点だ。
平均パット数、パーオン率等ほとんどの部門で1位の座にいる不動は、過去のトッププレーヤーがそうだったように、平均ストロークを大切なもののトップに考えている。
獲得賞金額よりも、むしろ平均ストロークの数字を上げる(少なくする)ことが大切だと言う。
先週終了時点で不動は70.5075、宮里は70.7241、大山が71.3214、これは不動は69の台に乗せたいのだと思う。平均0.6ストロークを良くすれば・・・と思うが、ゴルフはそう簡単ではない。
伊藤園レディスも71、71とアンダーパーは続けているが、これでは平均ストロークを上回ってしまう。
さてそう考えてみると最終日は69でラウンドすることが平均ストロークをキープし、来週以降のプレーに賭けていくチャンスになる。
つまり、不動のスコアは-5、もしくは68でラウンドして-6、彼女はここを目標にするだろうし、そうなるとさあ、明日の優勝スコアはいくつになるのだろう。
そして優勝するプレーヤーは誰なのだろうか。
(2005.11.12 )
Final Round
やはり不動は強かった。
2打差でスタートした彼女は2番、5番、6番でバーディをとり、一時はトップに立った。
しかし8番、9番でボギーを打ち勝負の流れは分からなくなる。
しかしその後、表彰式で私がインタビューした時言った彼女の言葉を聞いて、さすが不動と思った。それは、
「今日はショットに自信があったので何とかなると思いました。」
というものだ。そのコメント通り彼女は10番、12番、13番、14番とバーディを重ね、あっという間に他を引き離し、15番、16番とバーディパットを外したものの余裕のある危なげないプレーで伊藤園レディス4回目、今期6勝目、通算38勝目を挙げたのである。
最後の9ホールでの彼女のプレーは全く隙のない見事なプレーで、例え宮里が居たとしても今日の不動のゴルフには追いつかなかったかもしれない。それにしても、グレートアイランド倶楽部は彼女にとって相性のいいコースの様だ。
表彰式では「来年も来るのが楽しみです。」というスピーチをしていた。
これで今年度の獲得賞金も1億円を突破し、6年連続賞金女王の座も見えてきた。相撲の朝青龍ではないけれど一体どこまでこの強さをキープし、ギャラリーを楽しませてくれるのだろうか。
あと2試合となった今年のLPGAツアーだが不動のプレーからは目が離せない。
(2005.11.13)
2005年チャリティ報告
伊藤園グリーンクラブから「友輝くんを救う会」にチャリティ募金を寄贈
「第21回伊藤園レディスゴルフトーナメント」(11月11日~13日 グレートアイランド倶楽部)の会場内で、伊藤園グリーンクラブが行いました「友輝くんを救う会」のチャリティ募金は、805,223円になりました。みな様方のあたたかい善意に感謝申し上げます。
11月20日に伊藤園グリーンクラブのリーダーのひとり、安田安孝さんのお子さんの匡佑(きょうすけ)くんと匡希(まさき)くんが茂原市内の「友輝くんを救う会事務局」を訪ね、友輝くんの父親の今井貴信さんに、チャリティ募金の目録とキッズボランティアのウエアを無事に贈呈しました。
今井さん、事務局代表の高石さんからみな様方へのお礼の言葉をいただきました。また、友輝くんの近況報告とともに、引き続きのご支援のお願いがありました。
※千葉県茂原市在住の今井友輝くん(6歳)は、心臓が拡張し機能が低下して心不全となり死に至る「拡張型心筋症」という難病を患い、現在、アメリカのアーカンソー小児病院で心臓移植手術の準備中です。日本の保険は適用されないことから、移植手術代、渡航費、滞在治療費などで多額の費用が必要となります。
伊藤園レディスゴルフトーナメントが同じ長生郡市で行われ、茂原市民もボランティアとして多く参加されていることから、トーナメント会場でギャラリーやボランティア参加者に募金を呼びかけることにしました。
今井友輝くんの近況報告
2007年4月に友輝くんの父親、今井貴信氏から友輝くんの近況報告が届きましたので、ご紹介します。
おかげ様で心臓移植手術をしてから一年三ヵ月が経ち、体の調子も順調で何事も無く元気に過ごしております。今年の二月十六日で友輝は八歳の誕生日を迎える事ができました。緊急入院をした頃は七歳の誕生日を迎える事ができるのだろうか....と思った事も正直ありましたが、友輝の「生きる」という思いと、皆様の「生きるんだ」というお力添えでここまで来れました事に、本当に一言では言い表せない程、感謝しております。
そしてこの度、主治医の許可が出て今年の四月から三年生として地元の小学校へ通学をする事ができるようになりました。弟の純也も今年の四月から一年生になります。兄弟で小学校へ通う事を夢見ていましたので、それが現実となり、本当にうれしく思っております。学校へ通学してもある程度の制限はありますが、友達と一緒に勉強をして遊んだり、笑ったり、普通の生活を過ごせる事が、友輝、私達にとって何よりも最高の幸せです。
ここまで来れましたのも本当に皆様からの励ましのお言葉やお力添えのおかげでございます。これからも親子共々頑張って参りますので、今後とも友 輝の事を温かく見守って頂ければ幸いでございます。本当にありがとうございました。(一部抜粋)