伊藤園レディス最終成績
順位 |
A.P. |
名前 |
合計 |
1R |
2R |
3R |
賞金額 |
優勝 |
-10 |
藤本 麻子 |
206 |
75 |
65 |
66 |
\16,200,000 |
2 |
-9 |
馬場 ゆかり |
207 |
73 |
66 |
68 |
\7,920,000 |
3T |
-8 |
上田 桃子 |
208 |
70 |
71 |
67 |
\5,850,000 |
|
|
横峯さくら |
208 |
70 |
70 |
68 |
\5,850,000 |
5T |
-7 |
服部 真夕 |
209 |
70 |
68 |
71 |
\4,050,000 |
|
|
青山 加織 |
209 |
70 |
68 |
71 |
\4,050,000 |
戸張捷ゼネラルプロデューサーのラウンド解説
1st Round
第27回伊藤園レディスゴルフトーナメントは、今日の天候で大変な初日となってしまいました。
7時45分。小雨の中、予定通りスタートが始まりました。
しかし、雨は次第に強くなり、12時30分にプレーは一時中断となってしまいました。
ゴルフトーナメントの場合、グリーン上に水が浮いてしまうとプレーの継続が厳しくなります。
時間当たり、1ミリから3ミリ程度の雨であれば、ここグレートアイランド倶楽部のグリーンは水が浮くことは無く、プレーは可能です。
昼前からの雨は、時間当たり、5ミリ程度になり、18ホール中、12ホールで水が浮き始めてしまいました。
レーダーエコーを見ていると、雨はしばらく続きそうなので、選手を一旦クラブハウスに引き上げ、天気の回復を待つこととなりました。
コースコンディションのチェックをして、天気予報を検討し、2時37分にプレーを再開。
この後、気になるのは日没です。
今日の日没時間は、4時36分。天気を考えると、4時すぎくらいまでしかプレーはできません。
それでも、少しでもプレーを消化してもらうために、競技委員も含め、コース内をチェックしながら、プレーを続けました。
4時16分。ボールが見えない状況になり、今日のプレーはサスペンデッドとなりました。
32組中、19組がホールアウト。一番遅い組で、残り5ホールという状態で、今日のプレーが終わりました。
暫定順位になりますが、トップは4アンダーで、キム ソヒ。
まだ18ホールを終えていませんが、上田桃子と横峯さくらが、2アンダーの3位タイにつけています。
気温も上がらず、冷たい雨の中で非常にタフなコンディションの一日でした。
明日は、7時30分から今日残っている第1ラウンドを再開します。
通常であれば、第1ラウンドが終わった後に、成績順に組み合わせをして第2ラウンドがスタートするのですが、今回は、54ホールを成立させるために、組み合わせを第1ラウンドと同じとし、第2ラウンドを8時30分からスタートする予定となりました。
成績順に組み合わせをしないことで、すでにプレーを終了している組からスタートさせることができるので、明日の土曜日で予定通り、予選ラウンドを消化することができることになります。
選手によっては、第1ラウンドの残りホールと第2ラウンドの18ホールをプレーすることになりますが、プロのトーナメントでは、規定の54ホールを消化しなければ、100%の賞金になりません。
そういう意味も含めて、54ホールで優勝者を決めることが非常に重要になってくるわけです。
幸い、明日からの天気は、秋晴れの予報です。
シーズン終盤のタフな戦いで、どんなドラマが生まれるのか?
伊藤園レディスゴルフトーナメントをご期待ください。(2011.11.11)
2nd Round
第27回伊藤園レディスゴルフトーナメントの2日目。
昨日までの雨も上がり、素晴らしい天気となりました。
早朝7時30分から昨日ホールアウトできなかった組のプレーを再開し、第2ラウンドは、8時30分よりスタートしました。
通常は、成績順に組み合わせをするのですが、今年は、第1ラウンドがサスペンデッドになっており、同じ組み合わせで第2ラウンドをスタートさせました。
日照時間が短い今の季節では、このような方法でスタートさせないと日没になってしまいます。
その第2ラウンド。秋晴れの絶好のコンディションの中で、素晴らしいプレーが繰り広げられました。
トーナメントリーダーには、6アンダーで、青山加織と服部真夕が立ちました。
プロ入り5年目の青山。ツアー初優勝を目指します。
1打差の5アンダーに馬場ゆかり。今年の日本女子オープンのチャンピオンが、バックナインで6バーディーと爆発し、一気に優勝争いに加わりました。
4アンダーの4位タイには、ベストスコアの65で浮上した、藤本麻子と横峯さくら、藤田幸希の実力者が続きます。
先週のミズノクラシックで“復活優勝”した、上田桃子が3アンダーの7位タイと2週連続優勝を狙います。
文字通り、大混戦となった今年の伊藤園レディス。
2アンダーまでの18人には十分にチャンスがあると思います。
今季1勝ながら、賞金ランク3位につけている横峯さくらは、非常にショットの状態が良くなっているように思います。彼女にとっての課題とも言えるパッティングさえ入りだせば・・・・
賞金女王レースも非常におもしろくなってくるはずです。
予選ラウンドを終了し、3オーバーまでの55名が明日の決勝ラウンドへ進出します。
グレートアイランド倶楽部の終盤は、タフなホールが続きます。特に17番のパー3、最終18番ホールと難易度の高いホールが待ち受けます。
いよいよ明日は最終日。第27回のチャンピオンは誰に輝くのか?
最後の最後まで目が離せない伊藤園レディスをお楽しみください。(2011.11.12)
Final Round
大混戦の第27回伊藤園レディスゴルフトーナメントは、最後に劇的なドラマが待っていました。
快晴の秋晴れの中、6700人を超えるギャラリーが詰めかけた最終日。
グレートアイランド倶楽部は、歓声でうずもれました。
服部真夕と青山加織が6アンダーでトーナメントをリードして迎えた最終日。
風もなく絶好のコンディションの中で、上位の選手がスコアを伸ばしていきます。
1打差から追いかける馬場ゆかり。しかし、スタートの1番2番と連続ボギーと波に乗れません。
2打差からスタートの横峯さくら、藤田幸希、藤本麻子は、スコアを伸ばします。
前半を終え、トップは、服部真夕と横峯さくらが、8アンダー。7アンダーに馬場ゆかり、6アンダーに青山加織と上田桃子。混戦のまま勝負の行方はバックナインに持ち越されます。
10番、12番でバーディを奪い、横峯が10アンダーとリードします。
追いかける服部。しかし思うようにスコアを伸ばせません。
横峯と同じ組でプレーする、藤本麻子が猛追を始めます。
10番、12番、13番でバーディを奪い、8アンダーまでスコアを伸ばします。
5アンダーまでスコアを落としていた馬場ゆかりが、13番から怒涛の4連続バーディで9アンダーに。
タフなセッティングの上がり3ホール。大きな池を囲むように作られているグレートアイランドの16番から18番でドラマは生まれました。
16番、17番で素晴らしいショットでバーディを奪った、藤本麻子が10アンダーまでスコアを伸ばします。
同じく10アンダーの横峯は、バーディパットが決まらず、最終18番ホールへ入ります。
共にフェアウエイをキープして迎えるセカンドショット。
18番のピンポジションは、“恒例”の左サイド、池の近くです。
先にセカンドショットを打つ横峯さくら。
持ち球がフェードの彼女には攻めやすいピンポジションと思ったのですが、横峯のセカンドショットは、無情にも池の中へ・・・・
それを見て、藤本のセカンドショット。池を怖がったのか?グリーンセンターへオン。ピンまでは、約10mのパットが残ります。
池の手前から1罰打で横峯は、4オン。1パットならボギーとまだチャンスが残ります。
藤本のバーディパットは、1.5mショート。
横峯のボギーパットは決まらず、ダブルボギー。8アンダーでホールアウト。
ウィニングパットとなるか?藤本のパーパット。
緊張する中、真ん中から沈めてパー。10アンダーでホールアウト。
最終組の馬場ゆかりが18番でバーディを奪えず、その瞬間、藤本麻子のプロ初優勝が決まりました。
アマチュア時代から活躍し、プロのトーナメントにも多く出場していた藤本麻子。何度もロウアマを獲得するなど実力は誰もが認めるところでした。
プロに転向し2年目。デビュー以来ずっと優勝を期待されながら勝てない2年間。
彼女にとってはつらい日々だったかもしれません。
それでも、シーズン終盤の大事な時期に、憧れだった横峯さくらとの勝負に勝ち、初優勝を掴みました。
惜しくも敗れた、横峯さくら。15番、16番のバーディチャンスを決められなかったことが敗因ではないでしょうか?
それでも、ショット自体は非常に良い状態になっています。パッティング次第では残り2試合に期待できるのではないでしょうか?
第27回目のトーナメントは、21歳のプロ2年目、藤本麻子のツアー初優勝で幕を閉じました。本当におめでとう!
また、今年も地元の長南町を中心とした、「伊藤園グリーンクラブ」の延べ1000人を超えるボランティアスタッフの協力をいただきました。ありがとうございました。
初日こそ雨が降りましたが、昨日、今日と素晴らしい天候とコンディションの中で開催された今年の伊藤園レディスゴルフトーナメント。
無事に終えることができました。会場に詰め掛けてくださった大勢のギャラリーの皆様にも感謝したいと思います。
ありがとうございました。また来年のトーナメントをご期待ください。(2011.11.13)
2011年チャリティ報告
今回は、長南町を含む地元の長生郡市の各福祉協議会などと協議し、千葉県内8団体にチャリティしました。今後もトーナメントを通してチャリティ活動を推進し、『地域の活性』と『社会貢献』に繋げて行きます。
収入の内訳
入場料収入 |
7,159,603円 |
グッズ販売 |
368,571円 |
チャリティ募金 |
199,440円 |
ドリンク販売 |
154,748円 |
伊藤園補填 |
203,320円 |
合 計 |
8,085,682円 |
チャリティの内訳
長南町 |
防災用品(非常食、飲料水、緊急避難所用マット、間仕切り) |
2,245,200円 |
医療法人社団 新月会 |
施設改修費用 |
1,000,000円 |
社会福祉法人 チルドレンス・パラダイス |
軽自動車 |
939,571円 |
社会福祉法人 児童愛護会 |
防災用品(ガス発電機、ガスボンベ、飲料水、他) |
613,030円 |
社会福祉法人 獅子吼園 |
防災倉庫 |
990,000円 |
社会福祉法人 千葉ベニヤホーム(国府台保育園) |
防災用品(避難車、防災頭巾、救急セット) |
757,143円 |
社会福祉法人 福治会(うみかぜ保育園) |
砂場新設費用 |
800,000円 |
社会福祉法人 菊光会(さくらんぼ保育園) |
防災用テント、情操教育用機材 |
740,738円 |
合 計 |
8,085,682円 |
※消費税抜き