伊藤園レディス最終成績
順位 |
スコア |
名前 |
合計 |
1R |
2R |
3R |
賞金額 |
優勝 |
-17 |
稲見 萌寧 |
199 |
70 |
64 |
65 |
¥18,000,000 |
2T |
-8 |
西郷 真央 |
208 |
73 |
67 |
68 |
¥7,900,000 |
2T |
-8 |
金澤 志奈 |
208 |
70 |
69 |
69 |
¥7,900,000 |
4 |
-7 |
上田 桃子 |
209 |
68 |
67 |
74 |
¥6,000,000 |
5 |
-6 |
古江 彩佳 |
210 |
72 |
71 |
67 |
¥5,000,000 |
6 |
-5 |
山下 美夢有 |
211 |
73 |
65 |
73 |
¥4,000,000 |
7 |
-4 |
鈴木 愛 |
212 |
70 |
75 |
67 |
¥3,500,000 |
8T |
-3 |
宮里 美香 |
213 |
75 |
66 |
72 |
¥2,310,000 |
8T |
-3 |
勝 みなみ |
213 |
70 |
70 |
73 |
¥2,310,000 |
8T |
-3 |
森田 遥 |
213 |
71 |
69 |
73 |
¥2,31,000 |
戸張捷ゼネラルプロデューサーのラウンド解説
1st Round
37回目の伊藤園レディスが開幕しました。
初日は非常に風が強く、選手たちのプレーの難易度を上げました。しかし、その反面、風のおかげで乾燥し、スティンプメーターが約12フィート、コンパクションも上がり、トーナメントコースとして相応しいコンディションとなりました。グレートアイランド倶楽部の本来の難しさが出てくるようになりました。
今大会の見どころは、何と言っても賞金女王争いです。この伊藤園レディスを入れて残り3試合です。
賞金ランキングトップにいる稲見萌寧、約400万円の差で追いかける古江彩佳、この2人が賞金女王争いになる事は間違いないでしょう。
初日は、稲見がバック9に入ってからの3連続バーディもあり2アンダーの3位タイ、古江はイーブンパーの11位タイとなりました。初日を終えての4ストローク差は、容易に追いつける展開となっています。
その中、トップに立ったのは上田桃子と青木瀬令奈で、共にノーボギーで4アンダーとなっています。3位タイに2ストロークの差をつけているのは、この強風の難しいコンディション中でも自身の持つ技術を十分に生かすことができているからではないでしょうか。
最終組の一つ前には、2アンダーで勝みなみ、鈴木愛、稲見萌寧がいます。勝は今年の日本女子オープンで勝っていますし、2019年の伊藤園レディスでは、17番でホールインワンを達成しています。第35回大会の優勝者でもある鈴木は、今日の17番で池とピンの間に打つ絶妙なショットをしていましたので、明日以降も期待が持てます。
また、INスタートにいるのが珍しい組があります。7オーバーで比嘉真美子、西村優菜、小祝さくらの組です。今年は無観客での開催になりますが、ギャラリーの方がいたら優勝経験豊富な実力者たちだけに盛り上がる組となるでしょう。
さらに、注目の1人でもある、賞金ランキング5位につけ、いまだ未勝利である西郷真央は、1オーバーの14位タイにいます。1ラウンドの連続アンダーパー記録は、先週途切れてしまいましたが、連続通算アンダーパー試合という事では継続しています。
明日から地上波が始まります、テレビ朝日系列で14:30~15:25まで生中継。
スカイAも朝から生中継します。今年はインターネット中継のGOLFTVもあります。
お楽しみにして頂ければと思います。
今年は、ギャラリーの方はいませんが、地元長南町を中心としたボランティアさんたちがいます。トーナメント運営をお手伝い頂いているボランティアの皆さまには、心から感謝いたします。
(2021.11.12)
2nd Round
第37回伊藤園レディスも2日目が終わりました。
大会前から言われているように、古江彩佳と稲見萌寧の賞金女王争いが見どころの一つです。約400万円差でリードしていた稲見が本日、 8アンダー64ストローク、トータル10アンダーで単独トップに立ちました。
ベテランと言うと失礼になりますが、上田桃子は本日、5アンダー67ストローク、トータル9アンダーの1ストローク差で追いかける展開となりました。
20歳の山下美夢有が本日、65ストローク7アンダーで一気にトータル6アンダー、単独3位までスコアを上げてきました。
そしてトータル5アンダーの4位タイで、金澤志奈、青木瀬令奈が続いています。
優勝争いという事では、稲見と上田、山下までに絞られてきたような気がしています。
未勝利ながら賞金ランキング5位の西郷真央が本日5アンダーのトータル4アンダーの6位タイまで上がってきました。またトップ5入りなるかという事も注目されます。
一方で、最終ホールの18番でダブルボギーを打った渋野日向子が予選落ちをしてしまいました。内容はセカンドショットをグリーンオーバーし、難しいアプロ―チもグリーンエッジで止まり、4オン2パットでした。ボギーで上がっていれば予選を通過していたと思います。ここ最近は、優勝する試合、予選落ちする試合があり、少しムラのある調子になっています。残念ながら伊藤園レディスの最終日には、彼女の姿が見られない事になりました。ホールアウト後、彼女と話をしたところ、「すみません、今年も最終日にプレーする事が出来ませんでした」と悔しそうでした。私は「アメリカでのQT頑張ってね」と励まし、日本から海外に向けて挑戦していく渋野を是非応援したいと思います。
最終日、最終組のスタート時間は9:50です。稲見、上田、山下という年の差のある3人の戦いは、大変見応えがあります。
最終日は地上波テレビ朝日、スカイA、そしてインターネット中継のGOLFTVでも放送されますので、楽しんでいただければと思います。
(2021.11.13)
Final Round
今年で37回目の伊藤園レディスも無事に終了することが出来ました。1stラウンドは強風の難しいコンディション。続く2ndラウンドは、快晴の絶好のコンディション。そして、本日のFINALラウンドは、風が吹いてグリーンが乾き、非常に難しいハードな状態になりました。
グリーンは、スティンプメーターで12フィートもあり、各選手が苦労するなか、稲見 萌寧が圧倒的な強さを見せつけ、17アンダーで見事優勝しました。
スタート時点では、前日まで2位の上田 桃子とは1ストローク差でしたが、あっと言う間に差を広げ、2位を寄せ付けない展開をみせます。その始まりは、8番のパー4。左サイドの大変厳しいピンポジションへのセカンドショットでした。稲見は、グリーン手前でバウンドさせて上手くピンの左サイドに寄せるスーパーショットを放ち、それを見事に沈めてバーディを奪うと、そこから快進撃が始まりました。後半に入って、12番からの3連続を含む5バーディの31をマーク。終わってみたら17アンダーで2位とは9ストローク差の圧勝でした。
注目の賞金女王争いですが、稲見が優勝賞金1,800万円を獲得。賞金ランキング2位の古江 彩佳とは約1,700万円の差を広げる結果となりました。残り2試合となり稲見が優位であるのは間違いありません。今後の2試合の結果も楽しみです。
しかし、プロ転向4年目の彼女は、通算10勝を達成し、20-21シーズンにおいては、9勝をあげ、2021年だけでも8勝と見事な勝ち星を積み重ねます。立派なトッププロになったと言って良いでしょう。そして、なんといってもTOKYO2020のシルバーメダリストでもあり、今年は稲見にとって大変素晴らしい飛躍の年になったことでしょう。
気が早いような感じもしますが、稲見が来年にはどんなプレーを見せてくれるか?この伊藤園レディスのディフェンディングチャンピオンとしての来年のプレーが楽しみです。本人も優勝スピーチで語ってくれましたが、来年はギャラリーの前でプレーをお見せしたいと言ってくれました。大勢のギャラリーの前でプレーを見せてくれることを楽しみにしたいと思います。
(2021.11.14)