経営戦略
グループミッション
健康創造企業
お客様の健康で豊かな生活と
持続可能な社会を実現する
伊藤園グループは、「お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会を実現すること」を社会における使命として「健康創造企業」を掲げています。これは、古くから身体に良い飲みものとして日本に根付く「お茶」を、時流に沿って製品化し、無糖茶飲料を日常的に飲用する文化を創造した伊藤園グループの歴史が背景にあります。
長期ビジョン
世界のティーカンパニー
茶スペシャリストして世界の茶文化とつながり、
おいしさと価値を広く伝える
ユニーク × 価値創造 × グローバル
- ユニーク
畑から取組む製品づくりと資源循環までの、独自のビジネスモデルと技術開発力。 - 価値創造
様々な茶製品と事業活動を通じてお客様の心身の健康と、社会・環境課題の解決に貢献する。 - グローバル
世界で飲まれている茶を進化させ、世界中の人々の心身ともに健やかな生活を支える。
中期経営計画(2025年4月期~2029年4月期)
概要
伊藤園グループは、これまで国内事業基盤の盤石化や主力ブランドへの資本集中により、収益性の改善や海外売上比率の向上を実現してきました。しかし、前・中期経営計画の策定(2022年6月)以降、物価上昇や為替変動、世界情勢の不安定化、市場環境の変化など予想を超えた経営環境の変化が起きています。そこで伊藤園グループは、創業60周年を迎える節目を機に、「世界のティーカンパニー」へ向けた通過地点として、2040年度(2041年4月期)のありたい姿(将来像)を設定し、2024年6月に新たな「中期経営計画」を策定しました。
「中期経営計画」(2025年4月期~2029年4月期)では、2040年度の将来像実現に向けて、より迅速な事業展開を推進します。伊藤園グループは、“お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会の実現”を使命として、「健康創造企業」をグループのミッションとして掲げています。新たに策定した「中期経営計画」に基づき、今後も「心身の健康」「社会の健康」「地球環境の健康」の価値創造に取組み、お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会の実現に貢献していきます。
伊藤園グループの将来像(ありたい姿)
2040年頃の海外では、人口の増加、経済発展、そして健康意識の高まりにより、お茶の消費量は拡大することが予想されます。一方、国内では少子高齢化による人口減少、人手不足、地方過疎化により、お茶の消費量や生産量も減少する見込みです。このような環境変化が予測される中、伊藤園グループは、2040年頃には世界100ヵ国以上の地域において、お茶を中心とした事業活動によりお客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会の実現に貢献することを目指します。
ロードマップ
「中期経営計画」(2025年4月期~2029年4月期)において、特に「お~いお茶」については「世界のティーカンパニー」に向けた第2ステージへの本格的な突入と認識し、グループ全体で連携して世界各国でのグローバルブランド化を加速させ、販売国を60ヵ国以上に拡大していきます。また、国内既存事業においては、最初の2年間で環境変化に対応した構造改革を実施し、収益性を重視した事業体制を構築することで、連結営業利益率を8%以上にすることを目指します。
5つの重点戦略
「中期経営計画」(2025年4月期~2029年4月期)では、前・中期経営計画で掲げた「5つの重点戦略」の基本的な枠組みは変えずに、内容を更新および拡充しました。特に、「お~いお茶のグローバル化」「国内既存事業の盤石化」「新たな事業の創出」においては、成長分野に経営資源を集中し、環境変化に適応した事業体制への変革を図り、持続的な成長と収益性の向上を目指します。また、「経営基盤の強化」「サステナビリティ経営の推進」においては、事業戦略の実現に必要な経営基盤を強化し、サステナビリティと経営を統合することで、持続的な成長と持続可能な社会の実現を両立させます。
財務方針
収益性の重視、利益とシェアの向上、持続的な成長を目指すための資本効率重視の経営方針に基づき、2029年4月期の定量目標を設定しています。財務の健全性を最優先に考えながら安定したキャッシュフローを確保し、株主還元を安定的に行いながら将来の成長へ向けた投資を行い、持続的な成長を目指します。また中期的には、原価高騰などの予測される課題に対応しながら、「お~いお茶」ブランドを含む製品全般の強化や事業体制の再構築を行います。