直近の業績
連結売上高 2024年4月期
4,538億円
- 伊藤園(単独)
- 68%
- 国内グループ会社
- 21%
- 海外グループ会社
- 11%
伊藤園(単独)売上高 2024年4月期
3,290億円
- 茶系飲料
- 70%
- 野菜飲料
- 11%
- コーヒー飲料
- 8%
- その他飲料
- 11%
緑茶飲料市場(国内)
2023年1-12月
シェア NO.1
概況(2024年4月期)
昨今の日本経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行による人流回復、雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しや、インバウンド需要の増加等により緩やかな回復の動きが見られた一方で、エネルギー価格、原材料費の高騰及び為替変動による景気への影響が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループは経営理念であります「お客様第一主義」のもと、当社グループを取り巻く全てのお客様に対し「今でもなお、お客様は何を不満に思っているか」を常に考え、一丸となって積極的な事業活動を行ってまいりました。
2024年2月に発売35周年を迎えた当社の主力ブランドである「お~いお茶」は、おいしいお茶を「いつでも、どこでも」お飲みいただきたいという強い想いから積み重ねてきた技術や経験に基づいた製品開発や、「日本茶の日 お~いお茶大茶会」、「『お茶で日本を美しく。』キャンペーン」等の活動を通じて、ブランドのさらなる価値向上に努めております。
5月には、年に一度の旬のおいしさを楽しんでいただける「お~いお茶 新茶」リーフ製品とドリンク製品を発売し、また、若者とともに「爽やかな香りとまろやかなお茶のあまみ」「若者の価値観」をキーワードに開発した「お~いお茶 〇(まろ)やか」を新発売するなど、日本人にとって最も身近な日本のお茶として愛される「お~いお茶」を提供し続けるため、時代とともに多様化するお客様のニーズに迅速に対応し、老若男女問わず共感していただけるブランドを提案しております。
1988年に「むぎ茶飲料」を発売してから皆様に長年ご愛飲いただいているブランド「健康ミネラルむぎ茶」は、「最も販売されているRTD麦茶ブランド(最新年間販売量)」実績世界No.1としてギネス世界記録™に認定されました。麦茶飲料市場が年々拡大を続ける中、「健康ミネラルむぎ茶」は麦茶飲料市場を牽引する存在として、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層の方に年間を通してご支持をいただいています。今後も「お客様の健康づくりをサポートする」をブランドビジョンに、「おいしく水分補給&ミネラル」を掲げ、いつでもだれでもどこでもお楽しみいただけるブランドとして、皆様にご支持いただけるよう目指してまいります。
また当社は、農業の持続可能な発展のために「全国から届けられる日本産のたべものに、そしてニッポンに、ここからエールをおくろう」というコンセプトのもと、JA全農と当社を含むメーカーや販売先が協力して産地を応援する活動である「ニッポンエールプロジェクト」に、2021年6月に参画しています。参画以降、全国の特色ある農産物を使用した製品を共同開発し、「ニッポンエール 宮崎県産 日向夏」のリニューアル発売をはじめ、数多くの製品を発売しました。今後も当社は、JA全農との共同開発製品の販売を通じて、日本の農業と消費者を結ぶ架け橋となり、国産農畜産物の認知と消費拡大に貢献してまいります。
タリーズコーヒージャパン(株)においては、スプリングシーズンを彩る季節限定ドリンクとして、タリーズコーヒージャパン初のアーモンドミルクを使用した「カカオ香るアーモンドミルクラテ」「&TEA桃と杏のロイヤルアーモンドミルクティー」を販売し、新たなコーヒー・紅茶体験をお届けしました。さらに、4月の新生活シーズンには爽やかなフレーバーの「甘熟苺ヨーグルトスワークル®」や、デザートのような満足感をお楽しみいただける「抹茶ティラミスシェイク」を販売し、ご好評をいただきました。また、物販カテゴリーにおいては、手ぬぐいブランド「かまわぬ」や、ファッションブランド「マンハッタンポーテージ」とのコラボレーションアイテムが大変話題となり、好調に推移しました。新規出店に関しましては、「&TEA」業態が全国30店舗に拡大し、関東1号店となるドライブスルー併設店舗「フォレストモール新前橋店」をオープンするなど順調に進み、2024年4月末の総店舗数は791店舗となっております。
伊藤園グループは、今後も中期経営計画に基づいた事業活動を通じて新たな価値の創造に努め、お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会を実現し、唯一無二の永続企業を目指してまいります。