お茶入りインソール「カテキン快足」 日本ケミフェルト株式会社と共同開発

弾力性・通気性・吸湿性に加え、緑茶の抗菌・消臭性も付与された、さわやかな緑茶の香りがする靴の中敷き(インソール)

株式会社伊藤園(社長:本庄八郎 本社:東京都渋谷区)は、日本ケミフェルト株式会社(社長:吉田寿 本社:香川県仲多度郡)と共同で、緑茶と緑茶殻を配合した靴の中敷き(インソール)「カテキン快足」を開発しました。日本ケミフェルト(株)より、5月下旬から販売が開始される予定です。

「カテキン快足」は、日本ケミフェルト(株)が開発した特殊ラバーフェルト素材「ケミフェルト(※)」に、緑茶飲料製造工程で排出される茶殻を配合した樹脂(茶配合樹脂)と緑茶の茶葉を配合してつくられた靴の中敷きです。「ケミフェルト」はゴムとフェルトの良い面を併せもつ素材のため弾力性や通気性、吸湿性があり、また、茶殻を配合することで抗菌・消臭性も付与されています。さらに、緑茶をプラスすることにより、さわやかな緑茶の香りがします。なお、1足分あたり、当社の緑茶飲料「お~いお茶」500mlPET約2本分の茶殻を配合しています。
(※)ケミカル(chemical)とフェルト(felt)の合成語

 

お茶入りインソール「カテキン快足」

お茶入りインソール「カテキン快足」

 

当社の日本茶飲料「お~いお茶」は発売以来、年々販売量を伸ばしており、昨年は年間で約18億本(2007年1~12月。500mlPET換算)販売されています。一方で、販売量増加に伴い、製造工程で排出される茶殻の量も増加しています。
当社は「みんなで環境を考える伊藤園」という経営方針の一環として、茶殻を環境配慮型の工業製品などに有効活用する研究に取り組み、茶殻の抗菌・消臭効果を利用した製品(畳、せっこうボード、ベンチ、ボールペンなど)や紙原料削減につながる製品(紙袋、段ボール、名刺、印刷用紙など)を開発するなど、独自の『茶殻リサイクルシステム』を確立しています。

一方、日本ケミフェルト(株)は、「人々の快適な生活に有用な価値を提供する企業であり続けること」「環境に配慮し、循環社会の発展に貢献すること」という経営方針の一環として、主に天然ゴムをベースにした特殊ラバーフェルト素材「ケミフェルト」を開発し家電関連部材をはじめ、自動車、アパレル、介護製品など様々な分野で採用されています。

今回、当社の茶殻リサイクルシステムのコンセプトである「お茶をお客様の身近な製品へ活用する」という考えと、両社の「地球環境に配慮した製品作り」「お客様の快適な生活を応援する」という考えが合致し、緑茶の茶殻を配合した靴の中敷き(インソール)「カテキン快足」の開発に至りました。

当社は今後とも、茶殻を有効活用した製品の研究開発に積極的に取り組み、普及させることによって、茶殻は廃棄物ではなく有用な資源であるという考えを広め、茶殻リサイクルの輪を拡大していきます。