佐賀県 嬉野市(市長:村上 大祐)は、株式会社伊藤園(社長:本庄 大介 本社:東京都渋谷区)のサポートを受けて、嬉野市の名産品のひとつである「うれしの茶(嬉野茶)」をきっかけとして、市民の皆さまが健康的で豊かな暮らしを送り続けるための取り組み推進、および「うれしの茶」のPRを目的とした、『嬉野市 お茶で健康宣言』を発出します。
日本茶の中では珍しい独特の丸みを帯びた形状から玉緑茶とも呼ばれ、佐賀県のブランド茶として名高い「うれしの茶」は、佐賀県を代表する農産品です。全国茶品評会で品質上位の産地に贈られる「産地賞」と最高品質を表す「農林水産大臣賞」を5年連続で獲得(蒸し製玉緑茶部門)するなど、そのおいしさは折り紙つきです。一方で、県内の茶農家や茶の生産量は減少を続けており、その伝統と価値を未来へつなぐためには、「うれしの茶」の認知度と市場の拡大が求められています。
しかし昨今、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけとした在宅時間の増加などに伴い、家庭でお茶をいれて飲む機会が増えたり、お茶の健康性への関心が高まったりするなど、お茶業界にとっては追い風となる動きが見られています。そこで嬉野市は、市民の皆さまの健康維持と「うれしの茶」のPRを目的として、『嬉野市 お茶で健康宣言』を発出することとしました。
今回の宣言に伴う取り組みでは、国内外に日本茶の魅力を発信し続けている伊藤園のサポートを受けて推進します。「ティーテイスター」資格(※)を有する同社社員による「緑茶のふくみ飲み」についてのレクチャーや、緑茶の主要成分である「カテキン」をより多く抽出できるお茶のいれ方講座など、お茶のプロフェッショナルだからこそ伝えられるお茶にまつわる様々な情報を、市内での観光イベントや教育・文化・医療施設などで発信します。
嬉野市は、今回の「嬉野市 お茶で健康宣言」をきっかけに、行政・茶業関係者・観光業・医療機関などが連携することで、市民の健康サポートと「うれしの茶」のPRに取り組んでいきます。
(※)「お茶の伊藤園」として社員がお茶に関する高い知識を持ち、社内外にお茶の啓発活動が行えるよう1994年より運営している伊藤園の社内資格制度で、2017年3月に厚生労働省より社内検定認定を受けています。茶文化から歴史、おいしいお茶のいれ方など幅広い知識と技能が求められます。2,237名(2021年5月時点)の資格保有者が在籍しており、全国各地へお茶のチカラを発信しています。