CDP「サプライヤー・エンゲージメント評価」において、最高評価「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に初選定

株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、このたび、国際的な環境非営利団体CDP(※1)の「サプライヤー・エンゲージメント評価」において、最高評価である「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に初めて選定されました。

CDP「サプライヤー・エンゲージメント評価」は、CDPが企業や団体に対して行う気候変動に関する調査のうち、①ガバナンス、②目標、③スコープ3(※2)排出量、④サプライチェーンエンゲージメントの4つから評価されます。2021年はCDP気候変動質問書(完全版)に回答した企業の上位8%にあたる約500社(うち、日本企業は105社)が「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に選定されました。
当社は、飲料製品の製造を外部へ委託する「ファブレス(工場を持たない)方式」を採用しており、品質会議等を通じて、製造委託先企業と環境社会課題に関する当社方針及び目標を共有し、サプライチェーンにおける環境負荷低減と資源循環に協働で取り組んでいます。今回の選定は、サプライヤーの皆さまとの共同での技術開発や、容器包装の軽量化等に取り組んできたことが評価された結果だと考えています。今後も経営理念である「お客様第一主義」のもと、サプライヤーの皆さまと共に、安全・安心な製品開発と環境社会課題の解決に貢献してまいります。

■気候変動問題に対するサプライヤーとの協働事例

<東洋製罐株式会社および飲料製造委託先工場との協働>
東洋製罐株式会社と共同開発した「NS(※3)システム」では、常温での無菌充填でボトルの殺菌処理に殺菌剤を使用しないため、殺菌剤を洗い流す多量の水が不要となります。また、ボトルが高温にさらされるのは温水でのボトル殺菌時のみのため、ボトルの耐熱性を低く抑えられ、軽量化が可能になりました。軽量化により資材の使用量の削減と配送時のCO2排出量削減につながっています。

当社は飲料製造委託先や飲料容器製造メーカーなどとの連携を通じて、経済性だけではなく、新たな価値創出につながるイノベーションを追求し続けています。

(※1) 環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や企業・団体の要請に基づき、企業や自治体に、「気候変動対策」、「水資源保護」、「森林保全」などの環境問題対策に関して情報開示を求め、また、それを通じてその対策を促すことを主たる活動としている国際的な非営利団体
(※2)スコープ3:自社活動以外の、原材料の輸送・配送、製品の使用・廃棄などから出る温室効果ガスの排出量
(※3)NS = Non-Sterilant (ノンステリラント):薬剤を使用しないの略