株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、世界No.1の無糖緑茶飲料ブランド(※1)である「お~いお茶」の飲料用原料を世界の品質基準に合わせて開発した技術をもとに、欧州向けに製品設計した「Oi Ocha Unsweetened Matcha Green Tea」(お~いお茶 抹茶入り緑茶/330mlテザードキャップ付き紙パック)のドイツ生産を開始し、2024年9月に欧州エリアで新発売します(※2)。
当社は現在、40以上の国と地域で「お~いお茶」を販売しています。欧州で2024年7月より義務化されたプラスチック製容器入り飲料の規制強化を機に、世界の品質基準に合う「お~いお茶」飲料用原料の開発、および欧州のプラスチック製品規制に対応した「お~いお茶 緑茶」(330mlテザードキャップ付き紙パック)を本年5月に販売開始しました。そして同年9月に、世界の品質基準に合わせた「お~いお茶」製品の新たなラインアップとして、同様の品質設計に基づいた新製品「お~いお茶 抹茶入り緑茶」(330mlテザードキャップ付き紙パック)を開発し、販売を開始します。
本製品は、本年5月より販売開始した「お~いお茶 緑茶」と同様に、「ITO EN Europe GmbH」(本社:ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ市)を通じて現地の協力企業にて委託生産を行い、欧州エリアを対象に新発売します。
当社のバリューチェーンにおいては、原料面の取組み(原料調達と原料加工)や研究・企画・開発にはユニークな特長があります。今回、世界の品質基準に合わせて開発した「お~いお茶」飲料用原料を用いて、厳しい環境規制がある欧州での展開に対応した新製品の現地生産品拡充とともに、海外事業におけるサプライチェーンの最適化と「お~いお茶」のグローバルブランド化を一層進めていきます。そして、お茶のスペシャリストとして世界の茶文化とつながり、おいしさと価値を広く伝える「世界のティーカンパニー」を目指し、各国・地域に根差したマーケティングの連携を一層強化してまいります。
製品特長
「Oi Ocha Unsweetened Matcha Green Tea」(お~いお茶 抹茶入り緑茶)
「Oi Ocha Unsweetened Matcha Green Tea」は、1976年に開始した当社独自の取組み「茶産地育成事業」等を通じて生産した世界基準の「お~いお茶」飲料用原料を使用し、当社が厳選した国産抹茶を加えることで、苦渋みを抑えて香り高くまろやかな味わいに仕上げた抹茶入り緑茶飲料です。
《製品概要》
製品名:Oi Ocha Unsweetened Matcha Green Tea
容量・容器:330mlテザードキャップ付き紙パック
店頭想定価格:2.5€
発売日:2024年9月以降
販売地域:欧州
欧州における現地生産に関する背景と取組み
欧州市場では、3リットル以下のプラスチック製および紙製容器入り飲料は、キャップが容器から取り外せないようにすることが本年7月より義務化されました(※3)。そこで本製品では、容器から取り外せないよう設計されたキャップ(テザードキャップ)の紙パック容器を採用しています。なお採用する紙パック容器は、適切に管理された森林でできた木材を原料とした製品に与えられる国際的な森林認証制度「FSC®(※4)認証」を、そしてキャップおよびコーティングには、植物由来ポリエチレンを一部使用することにより二酸化炭素排出減少に努めているCarbon Trust(※5)認証をそれぞれ受けており、環境負荷軽減を目指してまいります。
また本製品は、これまで茶産地育成事業を通じて長年積み重ねてきた海外各国ごとの品質基準に対応する緑茶原料開発の知見を活かした、世界基準の「お~いお茶」飲料用原料を使用しています。海外各国ごとに気候や病害虫の発生傾向など栽培環境が異なることから農作物に求める品質基準も様々です。当社は、おいしさで選ばれるグローバルブランド「お~いお茶」を海外各国で提供するため、世界基準の飲料用原料を国内生産する体制を整え、ドイツにある製造委託先工場にて製品化を行っています。この欧州における現地生産品の拡充を機に、海外展開を一層加速化してまいります。
(※1)ギネス世界記録認定 記録名:「最大の無糖緑茶飲料ブランド(最新年間売上)」対象年度:2023年
(※2)販売地域により発売日は前後します
(※3)使い捨てプラスチック製品(SUP)指令
(※4)Forest Stewardship Council®/森林管理協議会
(※5)製品を生産するすべての過程で発生する炭素の量を総合的に測定・評価し、「カーボンフットプリント認証」を授与する環境認証機関で、二酸化炭素排出量の削減に努めている商品に認証マークを提供